
シンポ出ました
『激甚災害からの住宅復興 コアハウスの可能性』というシンポジウムで対談してきました。
コアハウスは、インドネシア・ガジャマダ大のイカプトラ先生が提唱する復興住宅の生産方法で、
必要最小限の機能を備えたコアハウスだけをはじめに建設し、後で増築していく手法です。
復興初期段階の建設の集中を避ける、初期の経済的負担が軽くなるといった利点があります。
それをアーキエイドが東日本大震災の復興に取り入れようとしていて、
どういった可能性があるか色々な側面から検討するというシンポジウムでした。
下は牡鹿半島に建設されたコアハウスで、グッドデザイン賞金賞も受賞しています。
大学時代の先生が何人かいて、結構緊張しました。
牡鹿半島のコアハウス(画像出典:http://www.g-mark.org/award/describe/40280)
似た事例でアルセッド建築研究所による中山間地型復興住宅があります。
こちらは最上階を間仕切り、建具、仕上げのない状態で引き渡し、
お金ができたら間仕切りや建具を入れていこうというやり方です。
山古志の復興住宅が大きい空間を後で仕切っていくのに対して、
コアハウスはどんどん外側に付け足していくところが違います。
土地が限られた状況では山古志型の方が有効かなとも思ったり。
山古志の復興住宅(画像出典:http://www.alsed.co.jp/index.html)
ちなみに、対談のお相手は安藤邦廣先生でした。
安藤先生の板倉構法がコアハウスには使われています。
板倉構法関連で日曜にはTBSの番組に出られるそうです。
コーディネーターの下吹越先生もありがとうございました。
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