鹿沼
建築知識1983年の連載記事の一部をきっかけに鹿沼にインタビュー調査に行ってまいりました。
鹿沼市は、1950年代から木工都市として栄えた年です。
日光東照宮の造成時に職人さんが立ち寄ったことより、建具生産も盛んになったそうです。
その後も、関東大震災の復興需要など、首都圏の住宅需要とともに盛り上がった建具業界ですが、住宅供給が落ち着いてからは厳しい状況が続いているようです。
まずは、1983年の連載当時から鹿沼の木工団地内で大きな敷地をもって活躍されている白石物産さんにお話を伺いました。白石物産さんは近年、システム収納家具や空間プロデュース等、さまざまな取り組みを行っており工場内にも・・・
おしゃれな雑貨屋さんが併設されています。
最近では、「建具」という言葉が通じないというお話は衝撃的でした。
というわけでカタログもひらがな表記だそうです。
ムサビの本棚の担当をしたのも白石さんだそうです。
一角にひっそりと飾ってありました。
現場での作業にとても苦労した秘話をお聞きすることが出来ました・・・
たっぷりお話を聞いた後は、工場内をくまなく見学させていただきました。
ありがとうございました。
不思議なラーメン屋さんでお昼を食べた後は・・・
伝統的な「組子」を製作している吉原木芸さんに伺いました。
工房内は木のよい香りと黙々と作業する職人さんとラジオの音がします。
こちらは製作中の組子です。
ビニールに入っているパーツを一つ一つ手作業で取り付けます。
もちろん、パーツを作るのも手作業です。
気の遠くなるような作業ですが3月ごろには納品されるとのお話でした。
ご好意で組子の体験もさせていただきました。
パズルのようにカチッとはまります。これはすごい・・・。
完成品は持ち帰っていいよとのこと。
気分転換にくんくんヒノキのにおいをかいでいます。
ありがとうございました。
最近のコメント