小千谷倉庫施工
9月17日から22日まで小千谷の岩沢地区にある元農協倉庫の改修をしに行ってきました。
これが対象となる倉庫です。地域の方々がこの倉庫を借りて、中をイベントスペースやカフェ、子供の遊び場として使用したいということで、私たち権藤研究室と共同で取り組んでいます。
越後岩沢という駅から近いので、ここが岩沢地区の拠点となって、民宿(権藤研究室も改修等で携わっている。)などとつながると良いねという話をしています。
今回の施工では、入口部分の木製建具と、内部のテーブルなどの什器を廃材を使って作りました。
首都大権藤研究室8名だけでなく、理科大熊谷研究室の方々7名にもお手伝いいただきました。
色々作ったのですが、最も大変だった建具について少し説明していきたいと思います。
まずこれが図面。既存開口部を実測し、それに基づき図面を引き、そこから材料を拾って、施工法なども地元の建具屋さんに協力してもらいながら考えました。
建具の施工は大きく分けて、①下部のレールの設置、②大枠部分の設置、③サッシの作成に分かれます。
まずは①下部のレールの設置。
下部分にレールを設置するために、まず既存コンクリートをはつって、レールを入れる分の空間を確保します。
次にホームセンターで購入した長さ4m程度の鉄製のアングルを4本並べて、それを溶接して水平を取ります。このとき水平をしっかり取らないと、後々サッシがしっかり開かなくなったりしてしまいます。
しっかり水平が取れたら、コンクリートを打設し、固定していきます。
それを均して、下部分のレールは終了です。
②大枠部分の設置
①レールの設置と並行しながら、2×10材を門型に組んで、水平・垂直を取りながら、設置していきます。
水平とるのは、最初レーザー水平器を使用していたのですが、なかなかうまくいかず、下げ振りや測量器を用いて行いました。ここにかなりの時間を割きました。
そして最後に③サッシの作成です。
最初サッシの突きつけ部分はビスでとめようとしていたのですが、建具屋さん曰く2年ももたないとのこと。なのでほぞ穴をあけて木槌で叩いて固定。ほぞ穴は建具屋さんにやってもらいました。
大方サッシの形が出来てきて、塗装し、最後にアクリル板をつけていきます。
今回は学生で施工なため、また予算的な都合もあり、安全で安価なアクリル板を使用しています。
アクリル板の取り付けは、溝を作ってそこにはめる形ではなく、1×1材で挟みこむ形で行います。
アクリル板がついて完成したサッシを運んで、
このような感じで、建具屋さん方々の協力が大いにあり、無事完成することができました。
完成したときは5泊目の夜でした。下の写真は達成感に包まれまれている様子。
完成品。
次の日起きても建具無事だったのでホッとしました。作ってから、次見るまでに壊れていないか心配になる気持ちがわかりました。
他にも、廃材使ったテーブル作ったり。
長椅子を廃材の柱から切り出して作ったり。
施工中はこまめに休憩。
5泊6日だったのですが、その間は全て自炊。M1の松本さんが毎回美味しい料理を作ってくれました。ほんとうに感謝。
途中、理科大の人たちに小千谷を紹介しようと、棚田に訪れたりもしました。
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