金沢調査

投稿者: カテゴリー: 未分類 オン 2017/12/05

12/3(日)〜5(火)で金沢調査に行ってきました。12/3(日)〜5(火)で金沢調査に行ってきました。
私たちが青梅で行う「空き店舗改修プロジェクト」と少し似た取り組みの「おくりいえプロジェクト」を主に見学しに行ってきました。他にはリノベされた物件などを見に行きました。

・「青梅空き店舗改修プロジェクト(リンクに飛びます)」


・「おくりいえプロジェクト」

(http://okuriie.jp/)


まずは、てらまちや「風心庵」。「おくりいえプロジェクト」を行うやまだのりこさん主宰の設計事務所「あとりいえ。」と学生が改修した町屋で、1Fがカフェ、2Fがゲストハウスとなっており、8月に始まったばかりです。

ここのオーナーさんは、金沢工業大学の土田先生。風鈴コレクターとして「マツコの知らない世界」でテレビにも出演されていました。研究室が風鈴でいっぱいになったので、風鈴を展示しながら町屋を活用しようと開業。扉の塗装や家具づくりは学生が行ったそうです。


特別に2Fのゲストハウス部分も見せていただきました。前日も1組宿泊されていたそうです。


梁などは残しながら、断熱材補強など近年の新しい技術も加えて改修を行ったそうです。また、金沢独特の赤壁やロフトなどはあとりいえ。のやまださんの提案です。
次に向かったのは、「Share金沢」。地方出身の高齢者や学生、障害をもつ方など合計100名ほどが交流しながら生活されていました。住居だけでなく、施設内には温泉や売店、趣味のスペースなどがあり、まるでひとつの街のような場所です。


売店は入居者の憩いの場となっていました。


ここにいた4名中3名が地方出身者であり、それぞれ自室からの眺めについて自慢しあっておられました。高齢者の方々にはそれぞれ役割があり(売店で受付したり)、一日に一回は外に出る機会があるそうで、それによって学生や他の居住者と出会い、一緒に暮らしています。自室は共通して、暖房がいらないくらい暖かく快適だそうです。

学生がボランティア活動を行っている姿もみられました。入居条件として盛り込まれており、格安で住むことができます。

 

1日目の宿は、「ゲストハウス白」。町家を改修したゲストハウスであり、宿泊者同士の距離感が近かったです。


中おしゃれでした。

 

2日目午前は、「高木屋金物店」。おくりいえされた、創業嘉永元年の町家で、現在の店主は5代目です。


元々2部屋以外は居住スペースとして使われていた町家がおくりいえされ、今では逆転し居住スペースは2部屋のみとなりました。
什器は倉庫に眠っていた家具を再利用しています。またおくりいえしたことで店舗にも力を入れ、品揃えも日常雑貨から職人による品物へと転換していきています。


その後、あとりいえ。事務所にてやまださんにインタビューを行いました。

おくりいえプロジェクトは年間270棟の町家が解体されている金沢市で行われ、取り壊される町家を「送る」、新しい住まい手のために「贈る」2パターンがあります。同プロジェクトでは、まず始めに壊されそうな町家の片付けが行われ、次に片付けられた町家を用いてのイベントが地域に対して開かれます。最小限の片付けとイベントを行うことで、所有者には貸す意識が生まれ、借り手側にはニーズが生まれます。2009年5月から現在までに40棟を手がけ、その内32棟に使い手が見つかっているプロジェクトです。

現在私たちが青梅で行っている活動に関係する「おくりいえプロジェクト」を8年以上続けられており、現在では金沢に留まらず各地方でも行われています。
取り組みの詳細や、集客や広報なども含め1.2年目に直面した同様の困難についてアドバイスもいただき、とても参考になりました。
機会があればおくりいえ参加したいと感じたとともに、青梅でも開催できたらよいなと思いました。
2日目の宿は、「HATCHi 金沢」。リビタ企画・運営のリノベーションホテルです。


他には金澤町家情報館などにいきました。町家バンクの窓口兼、町家の改修事例としての役割も果たします。

金沢は曇りの日が多いため、せめて室内は明るくという意味も込めて、伝統的な町家の内部はこのように赤色だったり、青色だったり明るい色にすることが多いそうです。


またこれは八百屋松田久直商店ですが(リノベ改修の本に載ってました)

実際行ったらこんな感じでした。

今回の金沢調査では、その他有名建築も回りました。
「加賀片山津温泉」 / 谷口吉生や、「鈴木大拙館」 / 谷口吉生、「21世紀美術館」 / SANAAなどに行きました。


おでんおいしかったです。

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