本の内容
謹呈帯の話だけで、中身の話してなかったので宣伝。
『箱の産業』は大手プレハブ住宅メーカー8社の、
最初期の技術者へのインタビューをまとめたものです。
1960~70年くらいの話がメインです。
例えば大和ハウスだとミゼットハウスが最初の住宅商品ですが、
それを開発した吉村さんという方にお話を聞いていて、
両開きの窓はハリウッド映画に憧れたからとか、月600棟売れてたとか、
そういう話を聞いています。勢いあります。
画像:ミゼットハウス(23頁より転載)
資料としても貴重で、セキスイハウスA型の試作棟(研究所に残っていた)の写真や、
当時のパンフレット(巻末)の写真も載っています。
最初はプラスチックで家をつくろうとしてたり、勢いあります。
ちなみに社名は積水ハウスで、商品名はセキスイハウスです。
A型の試作棟(部分的に保存)
内容はマニアックです。
僕の先生も言っていましたが、プレハブ住宅オタクが日本でも出てこないかしら。
ちなみに下の写真は、某社が一時期生産していたお風呂だけの商品(内風呂がない家に)を見に、
関西某所まで著者全員で行った時のものです。興奮しました。
オタクって自分のことオタクだと思ってないから把握しづらいですよね。
各社の社風も何となく伝わってくるというか、読んだら各社のことが好きになると思うので、
ハウスメーカーに就職したい人は必読。
ハウスメーカーにいらっしゃる方も是非。
大学まで来ていただけたら著者割でお譲りします。
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