住宅部品

話は1980年代に遡ります。雑誌『建築知識』で「住宅をつくる部品たち」という連載がありました。瓦や畳など12部品について工場や現場のルポがまとめられています。

新築住宅が減ったり、洋風化したり、IT技術が発展する中で、この連載に登場した工場や職人はどうなったのかを調べようと思いました。行くとわりと残ってます。

建具の工場(こうば)です。組子(細かい細工)をつくっています。

曲がった木はお湯で濡らして曲げました。建具の産地、鹿沼市でも組子をつくっている工場は激減してます。でも、注文はここに集中するので仕事はあるそうです。

タイルの施工です。指でちょんちょんって直します。

板の寸法があってないとちょっとだけ切るはめになります。

畳では色々と新商品がありました。まずは「おくりたたみ」。棺桶に敷く畳です。自然素材で燃え残らないのがポイントだそうです。

続いてボロノイ畳。コンピュテーショナルデザインと伝統技術の融合。畳表を斜めに切ったり曲げたりするとほつれちゃうので、その辺りに伝統技術が活かされています。実物はかなりかっこいいです。