ラオス
ラオス農村部の住宅構法・住宅生産についても芝浦工業大学の先生らと調べました。
ラオスの中でも北部のタイル-族の村で実測調査をしました。2つくらいの村に民泊して計画系の先生の実測をお手伝いしながら構法や施工法も見てきました。
こういう高床の木造住宅です。
東南アジアなので、堅い木を使います。釘がないからか穴をあけて、ほぞ(出っ張り)を突っ込みます。
外開きの窓も1枚の板から彫りだしてつくります。
小屋組はサス組です。屋根は竹を並べた板を並べます。竹の節をうまくひっかけています。軒先は補強で竹を編んで強い板にしています。
竹の加工もうまいです。作業小屋みたいなのは網代を壁にします。窓の縦格子は竹に開けた穴に突っ込みます。
道具も面白くて、 下は墨壺。墨の付いた糸をくるくると引き出して何かの上に置き、ちょっと持ち上げて離すとまっすぐな線が引けます。
下は大鋸。木材を繊維と並行方向に切ります。二人で交互に引くので中央を境に歯の向きが逆になっています。
面白い構法・工法なのですが、建て替えるとコンクリート柱・梁+レンガかコンクリートブロックに変わります。もったいないし、木造の方が快適な気もしたり。
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